2018年2月 スーパーボウル52 @ ミネアポリス

過去3回のスーパーボウルとは違い極寒の地、ミネアポリスで開催されることになったスーパーボウル52。

せいぜいマイナス5度前後でなんとかと期待したものの、スーパーボウルウィークの基本は、最高気温でもマイナス10度、最低気温がマイナス27度と過酷な予報となりました。
 
そんなミネアポリスでのスーパーボウル52のレポートになります。

スーパーボウル観戦のご相談

2月1日(木) 現地入り

マイナス30度近い気温に関しては、経験がなく、15年ぐらい前のスノボーウエアに、ネックウォーマー、スノーブーツを完備しての出発になりました。
ミネアポリスはデルタの直行便があるため、そこは助かります。
 
木曜日ということもあり、まだそれほど空港は、スーパーボウル、スーパーボウルの雰囲気ではありませんでした。
 
寒さはどうか。
とりあえず、装備としては、ダウンジャケット2枚に、靴もスノーブーツにして外へ。
寒い、でも耐えられないほどではない、というところでした。
なんとかなるかも、というのが最初の寒さの印象でした。
 
ホテルへ向かいます。
 
スーパーボウル開催中は、ミネアポリスのダウンタウンの中はホテルに空きがありません。
エクスペディア等のホテルサイトでも見つけることはできないのがこのスーパーボウルウィークのホテル事情です。
 
今回は、セントポールを拠点としました。
セントポールであれば、グリーンラインが使え、ミネアポリスまで40分ほどでもいけます。
 
特にスーパーボウルウィークは、道の事情がわかりません。
交通規制もありますし、ミネアポリスの2月の交通事情もわかりませんので、車だけの選択肢ではなく、公共の交通機関も使える選択肢を残しました。
 
空港からホテルまでは、車で20分弱。
ミネアポリスの空港からセントポールに行くのと、ミネアポリスにいくのは車の場合はそれほど大差はないところでしょうか。
 
ホテルへチェックインし、その後、すぐ、ミネアポリスのダウンタウンへ。
 
グリーンラインでアクセスすると、ダウンタウンの途中にスタジアムを通ります。
そのため、それも楽しみにライトレールに乗りました。
 
ここ過去3回のうち、アリゾナは公共の交通機関がなかったのですが、サンフランシスコ、ヒューストンはともに、スタジアムの近くまでライトレールが走っていました。
サンフランシスコなどは、スタジアムの周辺を閉鎖して、最寄りの駅の1つ手前から、相当の警備をしていました。
ヒューストンは、もともと、アストロドームなどがあるエリアで、ライトレールの駅からも少し歩くため、最寄りの駅に到着しても、そのエリア自体を閉鎖していれば、中がどうなっている全く見えない環境でした。
 
ところが、今回は、金曜日までは、このライトレールでスタジアムの前まで普通に行け、スタジアムも相当近くのエリアまで行けるような感じで、あれ?過去と少し違うか、という印象を受けます。
 
ライトレールでダウンタウンへアクセスすると、「スーパーボウルライブ」から見てそのままスーパーボウルエクスペリエンスに参加するのが良いルートでした。
ニコレットモールという駅で降り、少し歩くと、なんか氷のオブジェが。
ここで記念撮影などするんですが、人が全然いない・・・
 
木曜日だから、これからということを差し引いても、過去の大会に比べるとあまりの少なさに驚きます。
寒いから、しょうがないのかな、ということを思いながら歩くことに。
 
何より驚いたのが、このスーパーボウルライブでセキュリティチェックがなかったことでしょうか。
過去の大会で何が大変だったかって、この無料イベントに人が殺到し、いちいちセキュリティチェックを行うので、入るのが大変だったわけです。
それがどういうわけか、木曜日の夕方はセキュリティチェックがない・・・
こちらとしては便利で助かりましたが、やや拍子抜けでした。
(よくわかりませんが、この後、エクスペリエンスの後、ターゲットセンターに行く時も歩いたのですが、その時は、一部のエリアでバッグのチェックを行っていました。ただ、厳密にではなく、とりあえず的な感じではありました)
 
そしてスーパーボウルライブを一通り歩き、スーパーボウルエクスペリエンスへ。
コンベンションセンターへ向かいます。
ここはしっかりセキュリティチェックを行いました。
 
中に入ると、「あれ?人が少ない」。
やっぱり人少ないです。
 
エクスペリエンスで最も人気があるのは、ロンバルディトロフィーと写真を撮るというものですが、過去の大会では、木曜日とて、1時間は並びました(金、土は2時間以上覚悟する必要があるイベントです)。
それが、20分ぐらいで行けそうじゃない、というぐらいの列。
 
快適に歩けるのでありがたいですが、まだイーグルスのファンもあまり見ないし、ペイトリオッツもいません。
これに関しては、木曜日はまだほとんどいなく、例外的だったのが49回のアリゾナのシアトルファンですので、まあしょうがないとしても、若干大丈夫か、と思うような木曜日の盛り上がりでした。
 
一通り、エクスペリエンスを周り、プロショップへ。
そして最もびっくりしたのが、カスタムジャージーのコーナーが消えてることです。
カスタムジャージーは、スーパーボウル進出のチームに好きな数字と自分の名前など入れてその場でオリジナルジャージーを作ってくれるものなのですが、良い記念になるため、いいなーと思っていました。
ところがない。
昨年、あまり人気がなかったのか・・・
さすがにペイトリオッツが出すぎて、作る人がいなくなっちゃったんですかね・・・
残念でした。
 
この後、ターゲットセンターでウルブズ対バックスだったため、ターゲットセンター目指して歩きます。
日が暮れてきて、さらに寒さが厳しくなって来ました。
 
ミネアポリスのダウンタウンは、スカイウォークという、ビルを通路でつなぎ、外に出なくても良いことになってはいるものの、せっかく来た街なら、スーパーボウルの街の雰囲気を感じながら歩きたいということで、とりあえず外を歩きます。
3時ぐらいは全然、人のいなかったスーパーボウルライブも午後6時ぐらいには多少、人も増え、やや活気づいていました。
さすがに平日の昼間は観光客も少なかったということでしょうかね。
それでも、いつものスーパーボウルよりは人は少ない木曜日でした。

2月2日(金)

ミネアポリスといえば、プリンス。
そのため、事前にペイズリーパークを予約していました。
通常は、一般のチケットがあるようですが、このスーパーボウルウィークは、VIPツアーのみとなり、しかも、日によって、値段が大幅に異なります。
金曜日はおおよそ150ドルになり、土曜日は250ドル、スーパーボウル当日の日曜日は、150ドルという価格設定でした。
ペイズリーパークでは、一切、写真撮影ができませんが、VIPツアーは、記念写真を撮り、それをUSBに入れて渡してくれる、という記載があったため、どんなものか少し期待をしていました。
 
ミネアポリスからペイズリーパークまでは、場所によりますが、おおよそ30分前後のドライブです。
空港の近くにホテルを取れば、比較的近くなるようなロケーションのようです。
 
今回は、セントポールのダウンタウンから出発したため、空港近くよりプラス10分、15分かかります。
 
午前9時の最初のツアーを予約していましたので、セントポールを念の為、午前8時には出発。
UBERを使います。
 
UBERはドライバーにより、色々いますが、この日のドライバーは、スーパーボウルにも詳しく、非常に色々と教えてくれました。
 
まず、今回のチームの宿泊は、モール・オブ・アメリカのため、モール・オブ・アメリカのセキュリティが厳重なこと、ペイトリオッツがモール・オブ・アメリカの近くのJWマリオットに泊まっていることなど、教えてもらうことができました。ペイズリーパークに向かう途中には、ベストバイの本社があったり、後は、この寒冷地でチームがどこで練習しているかも気になったので聞いてみたところ、それはオープンになってないのか、わからないということでしたが、ペイズリーパークへ行く途中にバイキングスの練習場があり、ここでやっているかもしれない、ということでした。
 
さて、そんなことで、ペイズリーパークには、午前8時30分に到着と、無事間に合いましたが、なんと、午前8時45分までは中に入れないとのこと。
外は、マイナス20度以下。
晴天ほど寒いらしく、しかもミネアポリスから車で30分ぐらいきたペイズリーパークはさらに寒く感じます。
 
それでも中の写真が撮れないなら、外観だけでもと、一回り歩くことにしました。
周りを歩くと、フェンスにファンからのメッセージが溢れていました。
 
そして、一通り、周り、8時45分が近づいてきたので、改めて、中へ向かおうとした時、まつ毛に違和感が。
どうも、寒すぎてまつ毛が凍ったようです。
 
VIPツアーは、おおよそ1時間30分で中を回ります。
スタジオを見たり、前日に、ジャスティン・てインバーレイクがここでアメックスのメンバーとパーティーをしたなど、ガイドが色々話してくれます。
VIPについている写真撮影は、スタジオBで自分の入った写真を撮影できるということで、その場で、USBに入れてもらえます。
1枚だけですが、USBもペイズリーパークのロゴの入ったデザインのものですので、良い記念になるかもしれませんね。
プリンスが好きな人が行けば、本当に感慨深いツアーになると思います。
 
終了後、再度、UBERを呼び、ダウンタウンへ。
その後、空港の方面に行き、夕方はモール・オブ・アメリカを訪れました。
 
モール・オブ・アメリカは、巨大なショッピングモールで中に遊園地など入っています。
そして、UBERやタクシーはセキュリティが厳しいため、行きたがらないエリアでした。何度もUBERのキャンセルをくらい、ようやく到着。
 
モールの中でやっと、スーパーボウルを見にきていると思われるイーグルスファン、ペイトリオッツファンが歩いており、どちらかというとダウンタウンよりこのモール・オブ・アメリカの方に人が集まっていたのかな、と感じました。確かに、中でなんでもでき、外に出る必要がなければ、わざわざ寒い思いをする必要はないですもんね。
メディアセンターらしきものもこちらにあり、ワイワイガヤガヤとしていました。
 
その後、この日は、セントポールでNHLのミネソタ・ワイルドの試合があったので、セントポールのホテルへ戻り、エクセルエナジーセンターへ向かいます。
ホテルのフロントのスタッフに行き方を尋ねたところ、ワイルドの試合を見に行くと聞くと大興奮し始め、あれ?と思いましたが、会場内に入ってみると、4階層のアリーナが超満員で、しかも熱狂的な声援に圧倒されっぱなし。
 
ツインシティなんていうので、ミネアポリスとセントポールはセットみたいなもんかな、と勝手に考えてましたが、その後のUBERのドライバーの話の感じでもセントポールに住んでいる人は、とにかくワイルドが大好き、NBAにはあまり関心なし、という傾向があり、もしワイルドメインで観戦しに行くなら絶対セントポールに泊まるべきだな、なんて勝手に思う次第でした。

2月3日(土)

滞在中、初めての雪になったのがこの土曜日です。
朝から道に雪が積もり、朝、セントポールのホテルから空港近くに移動する際、UBERを呼んで見たものの、どうもノーマルタイヤっぽい感じです。
車が走るところは雪がないですが、ピックアップの際に道の端によると、発車の際に、ややスリップしているような。
あれ?雪に強いんじゃないんかな、と疑問が生じます。
 
ここはまだ朝早かったため、無難に到着できましたが、問題は、昼以降でした。
道では事故が多発しており、空港からダウンタウンは大渋滞。
通常、15分で行ける空港からダウンタウンが1時間近くかかり、その途中で事故はあるはで大変。
特にこの日からかなりダウンタウンへ来るファンも増えたためか、驚くほどの混乱になっていました。
 
ブルーラインという選択肢もあったのですが、雪がしんしんと降っている中、エクスペリエンスの会場となるコンベンションセンターに行くのに、ブルーラインの最寄りの駅ニコレットモールから歩くと面倒だーと思ってしまい車を選択しましたが、こういう日は、ブルーラインの方が正解だったかもと感じました。
 
幸いだったのは雪だったため、あまり寒くなかったことぐらいの1日でした。

2月4日(日)

スーパーボウル当日。
この日は前日の雪とはうって変わり、快晴。
朝9時ぐらいからダウンタウンへ行き、スタジアムへ。
まだ早い時間帯だったので、ボランティアがこれから活動する、というタイミングでした。
寒さは、昨日より相当厳しく、スマートフォンが充電をしながら、寒すぎてバッテリーが減って行くという現象。
 
時間があるので、スタジアムからニコレットモールまでのスカイウォークを少し調べてみようと、行きは外を歩きながら、いろいろ見て見ました。
午前10時ぐらいになるとお店も開き始めたので、ここまで見れなかったところを再度、見て回り、お昼前に改めて、スカイウォークでニコレットモールからスタジアムへ。
人の流れがあれば、かなり近いところまでは行ける、という感じですが、果たしてバイキングスの試合でスムーズに行けるか、というのはやや疑問が残りました。
途中、駐車場の中らしきところも歩くことになったりと、ところどころ、迷うかも、というところがありましたので。
それでもマイナス20度近い中を歩くよりは快適でした。
 
開門時間の少し前にスタジアムに到着。
寒い中、ダフ屋もおり、耳を立てると、どうも4000ドルをベースに交渉している感じでした。
こんなところでキャッシュ、4000ドルでダフ屋から買うなんて、いるんか、と思って最後まで結末を見たかったんですが、さすがにジーとはみることはできず、どうなったかはわからず。
それでも試合当日で4000ドルですから、やはり人気が高いですね。
 
私は観戦するわけではないので、入場の様子を見ながら、またダウンタウンへ戻り、最後にスーパーボウル当日のダウンタウンの様子を見ながら、夕方4時ぐらいにホテルへ戻りました。

2月5日(月)

スーパーボウル観戦において、開催日の翌日の空港の混雑具合こそ、最も頭に入れておく必要があることです。
デルタのフライトは、午前11時前のため、通常なら8時ぐらいに空港に到着すればいい、というものですが、この日だけは、そんな悠長なことは言ってられません。
幸い、早く起きたので、早く行けば、早く荷物を預けられるのか(通常は、3時間前ですが)、試して見ました。
午前4時30分に空港に行き、チェックインをしたところ、問題なし。
とりあえず荷物だけ預けてしまえば、仮に、セキュリティーレーンに並ぶとしてもせいぜい1時間ぐらいだと思ったので、先に荷物を預けて、再度、ブルーラインでダウンタウンへ。
昨日の激闘の後のスタジアムを見たかったので、スタジアムでおりました。
スーパーボウル後だったため、スタジアムも近くまで行くことができました。
フィラデルフィアのファンには悲願だったスーパーボウル制覇。ホテルを4時前にチェックアウトした際は、まだバーでファンが盛り上がっていました。イーグルスのファンにとっては一生忘れることのできない夜になったというのは、6日の朝の所々で感じることができました。
 
さて、ダウンタウンを6時30分に出て見ました。幸い道はそれほど混んでなく、7時前には空港に到着。
 
景色が違ったのは空港のセキュリティーレーンに並ぶ列です。
午前4時の事前では、全くなかった列が、200メートルぐらいに伸びています。
一体、いつセキュリティーレーンを通れるのか、という列の長さ。
しかも列がごちゃごちゃしており、どこに並ぶかわからないような状況です。
 
結局1時間近くならび、セキュリティーチェック。
セキュリティチェックはこのようなイベントの際は緩くなり、パソコンも出さなくていい、となるケースが多いです。
この日もとりあえず、行け、という感じでした。
 
そんなこんなで、ピーク時に入ると、7時に空港到着(出発の4時間前)、8時過ぎにセキュリティーレーンを通過、という流れで、結果的には2時間半前ぐらいには、中に入れたものの、だからと言って、あと1時間遅く来たら、同じような進みかというのはわからないため、とにかく早め、早めの行動が必要になります。
 
今後、しばらくは、寒冷地でのスーパーボウルの開催はありませんが、スーパーボウルというイベントはアメリカ国内の中でも最大規模のものになるため、どんな大会でも入念な情報のチェック、ゆとりのある行動、詰め込みすぎないスケジュールが必要になって来ます。